アウトドアなび

2024夏 北アルプス・パノラマ銀座テント泊縦走(燕岳→大天井岳→蝶ヶ岳)

<DAY1>
8月21日(水)のバスタ新宿(南口)23時05分発の高速バスに乗り、翌日8月22日(木)の4時27分に安曇野穂高バス停に到着。平日ではあるもののほぼ満員。
穂高駅まで歩いて5時10分発(第1便・臨時便無し)に乗り換え、中房温泉には6時05分に到着。トイレなどを済ませて6時10分ごろに燕岳目指して登山スタート。

テントを背負っていることもあるけど、合戦小屋までの登りは想像以上に厳しい。一方で、途中に第一、第二、第三、富士見ベンチと休憩場所があり、都度目標になってよい感じ。
合戦小屋に到着するも早く稜線に出たい気持ちがが逸り、名物のスイカを華麗にスルーする。
平日とはいえさすが8月、人が多い。途中団体さんにあたって、渋滞に巻き込まれたりも。
合戦沢の頭まで来るといよいよ森林限界に近づき、風景もアルプスらしい雰囲気に変わる。そして、目的地の燕岳や燕山荘も見えてくる。

燕山荘から眺める燕岳は本当に美しい。さすが女王。
荷物をデポして、燕岳を目指す。近づくにつれ、ますますその美しさが増す。
イルカ岩、本当にイルカでした🐬。また、イルカ岩の周辺にはコマクサが可愛らしく沢山咲いていたのだけど、写真を撮るためか花の近くに踏み跡があったりして、少し悲しい…。
燕岳までは20分もかからずに到着。山頂からの景色もよいけど、やはり燕岳は下から眺めるのがよい山であると結論付け、今日の幕営地である大天井岳を目指す。

ずっと先に続く稜線、眺めているだけで幸せ。
右手に裏銀座の山々を眺めながら、ずっと先まで続く稜線をすすむ。
ただその道のりは決して緩くなく、アップダウンで脚が削られる。
危険な場所はないけど、切通岩あたりは高度感があってちょっとヒヤッとした。
切通岩の先にある分岐を大天井岳方面に進むと急な登りになり、ザレザレの急登に足をとられてなかなか前に進まない。おまけに熱中症気味で頭も痛くなってきて満身創痍。
13時過ぎ、ようやく大天荘に到着。テントを設営してしばらく横になるも、天気が急変して土砂降りとなり、結局夕方まで爆睡。
夕方4時ごろ、大天井岳山頂まで散歩して、晩御飯を食べて早めの就寝。

<DAY2>
2日目も快晴。頭痛も治まり絶好調。
今日もずっと先まで続く稜線をすすむ。
この日のボスは常念岳。せっかく上げた高度を徐々に下げていく。
1日目の裏銀座の山々から代わって、槍・穂高を眺めながら歩く。中でも個人的には「大キレットがカッコいい。」
東天井岳を過ぎて常念乗越(常念小屋)まで高度を下げると、いよいよ常念岳の登りに入る。
(そういえば東天井岳を下ったところで猿🐒の群れに遭遇したが、もしかして迎えに来てくれたのだろうか…)

常念岳の登りは見た目の通り厳しい。一歩一歩丁寧に足を前に置く。
登りながら山頂をイメージしていた場所より山頂はだいぶ先だったりして、途中心が折れる。
それでも確実に歩みをすすめ、山頂にたどり着く。
常念岳からの眺めはこれまで歩いてきた山々はもちろん、裏銀座の主峰や槍・穂高連峰が見渡せ、雲もあまりなく今回最も北アルプスを実感できる場となった。

山頂からの下りもあまり足場が良いとはいえず、ガレた道を慎重に下る。
振り返るとその山容が素晴らしく、何度も後ろを振り返ってしまう(決して、再び登りたいわけではない)。
高度を下げていくとやがて樹林帯に入り、蝶ヶ岳までのチャレンジが始まる。
ここでも厳しいアップダウンが待っている。樹林帯のため木々が太陽を遮ってくれるのが救いだ。
樹林帯を抜けると尖ったピークが現れ、蝶槍にたどり着く。
ここまで来たら蝶ヶ岳まではもうすぐ。
蝶ヶ岳までの稜線はこれまでと違って、懐の大きい稜線という感じ。
昼の12時半前に到着して、テントを設営した。

蝶が岳ヒュッテでカレーライスとビールをいただき、あとは暗くなるまでずっと山を眺めていた。常に変化する光と雲で全く飽きることはない。
ただ、口は飽きてしまうので、持参した日本酒をちびちびと飲みながら…

<DAY3>
地平線の雲に浮かぶ朝日、そしてモルゲンロート。
こんな理想的なシチュエーションがあって良いのだろうか…多分今年の運をすべて使い果たした(一緒に蝶ヶ岳にいた同氏の皆さんもきっと使い果たした…)
自分の選択で、周囲の理解にもと、今ここいる自分が、この風景に直面していることに感動してしまい、ちょっと泣きそうになる(感謝)。
写真や映像で見ていた風景よりも、自分の目で見る風景はもうちょっと現実的ではあったけど、それが良かったのだと思う。

撤収して徳澤園に降りて、朝8時前からソフトクリームmgmg🍦
9時半に上高地に到着して、今回の山行を終えました。

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