「俺はただ、キャンプがしたいだけなんだ」
熊本県にあるとある無人島「産島」。全国でも有数のキャンプができると噂される島。最近キャンプを始めたやまうちは、その島になぜか心を惹かれていた。後輩のわだくんを誘いキャンプに向かったやまうちだが、心の中にある騒めきを抑えられずにいた。
そして当日、一抹の不安を抱えたまま、島に足を踏み入れた瞬間、その憂いめいた何かは確信に変わるのだった。
得体も知れぬ何かが居る――。
その正体が何かも解らないまま、わだくんと島の散策に出た2人。数分歩いただけで呼吸を荒げるわだくん。何かがおかしい……。この憂心は何なのか知りたい、その思いだけで島の深部に近づいていく。ふと誰かの持ち物であろう手斧を見つける。誰か他にいるのか?そう思ったその時、わだくんが答えるのだった。「今日貸し切りですよ……」。
確実に自分たちの他に誰かがいる。焦りと畏れの中、2人に声を掛ける男がいた。「帰れ!」。その非情とも言える言葉だけを残し、その男は去って行った。
わだくんはただ震えていた。その下半身は冷や汗をかいたのか、酷く湿っている。その時はまだ、やまうちは気づいていない。この島からは出られないということを。そう、彼らは帰りの船の予約をしていなかったのだ。
混乱する2人、焦るやまうち、震え悶えるわだくん。ブヒィィィィ!おい、母国語出てるぞ。なんとか脱出を試みるが、なぜかうまくいかない。電話して船を呼ぶだけでいいのに。そして謎の男と再会を果たす。「みんな消えてしまった。お前らももう帰れないぞ」。いえ、あなたの友達がみんな船で帰っただけです。置いていかれたのでしょうか。
絶望の中、やまうちは言葉を絞りだす。
「俺はただ、キャンプがしたいだけなんだ」
すればいいのに。普通にいいキャンプ場なんだから。急に釣りを始める謎の男。「俺も少し、足掻いてみるか!」本当に謎。そしてわだくんは絶望的な勘違いを起こしてしまう。自分が生贄になれば、やまうちさんは助かるのではないか?どうしてそうなった。
「やまうちさんは、僕が必ず返してみせます」
そう言い残し、わだくんは海へと身を捧げた。やまうちはわだくんの名前を叫ぶ。もう、答えてはくれないと解りながら。あ、普通に生きてた。背中真っ赤っかだけど。
絶望の中、やまうちは歩き出す。帰りを待つ家族の元へ。愛する(恐)妻。世界で一番可愛いマイトレジャー。
「必ず、帰る。」
やまうちの慟哭が、空に響く――。
ていう、やまうちの妄想の劇場版の予告です。妄想なので、劇場版なんて無いんです。本当にごめんなさい。でもいつもの本編はありますので、公開まで今しばらくお待ちください。
※この動画はキャンプ初心者が試行錯誤しながら、行き当たりばったりでマイペースに楽しんでいる動画です。
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