新型コロナの感染が広がる中密を避けられるとして、アウトドアがブームになっています。
そんな中、香川県の企業がキャンプなどで使えるたき火台を制作し、売り上げを伸ばしています。
異業種からの参入です。
鉄を切断し、溶接して製品を作ります。
丸亀市など3か所に工場を持つ興栄企画です。
この工場で作っているのは、キャンプなどで使うたき火台、名前は”タキビーキャン”です。
7万円以上しますが、生産が追い付かない売れ行きです。
社長の森山さんが、自分の趣味ため製作したのがきっかけでした。
(興栄企画 森山竜志社長)
「キャンプ場で使ってますと、”これどこで売ってるの?”とか聞かれまして、”じゃあ作ってお分けしましょうか”というところから、商売にしようかなというところが始まりです」
(記者リポート)
「たき火台用の鉄を加工しているこの機械、元は船の部品を作っているものでした。こちらの企業実は造船関係が本業です」
船の部品の製造や修理を行っていますが、造船業の不況とコロナの影響で売り上げは激減しています。
一方で、加工技術を活かして立ち上げた新たなブランド「ジ・アイアンフィールドギア」の昨年の売り上げは、前の年の8倍の8000万円に上ります。
もう一つの人気商品が、わずか8ほどの鉄の板を組み立てるとたき火台になる”タキビイタ”です。
(興栄企画 森山竜志社長)
「たき火をしても歪まないようなたき火台を作るというのは、技術だと思っています。鉄板を扱うというところからいうと、(造船業と)同じ共通なので」
コロナの感染が広がる中、密を避けられるアウトドアがブームとなり、大手販売店からも引き合いが相次いでいます。
鉄の加工の技術を使った商品は18種類に増えました。
(興栄企画 森山竜志社長)
「そこは考え方一つだと思っています。少し本業がコロナ等で暇になったので。その技術を違う方面でアイデアを加えて考えると、色々なものができると思っています」
(Q.可能性は広がる?)
「そうですね。かなり広がると思っています」
新型コロナによるピンチを、アイデアと培った技術で乗り越えようとしています。
造船業の盛んな香川発のアウトドアブランドです。
(2022年1月26日放送)
RSKニュース:https://www.rsk.co.jp/news/
RSK山陽放送:https://www.rsk.co.jp/
#タキビーキャン #アウトドア #たき火台