高級キャンピングカーを”レンタル”で 専門店には問い合わせが殺到 コロナで変わる”レンタカー事情” (22/07/07 18:00)

キャンピングカー

長引くコロナ禍で、密を避けて楽しめると人気のキャンピングカー。

 夏の行楽シーズンを迎え、キャンピングカーをレンタルできる店が増えてきています。

 函館でラーメン店などを経営する会社が、今年5月にオープンしたキャンピングカーのレンタル専門店です。

 セレクトキャンピングカー函館 小原伸哉社長 : 「函館地区でレンタルをやっているところが少ない。レンタル事業やってみたらどうかと思い挑戦しました」

 この店でレンタルできるキャンピングカーはまだ1台ですが、狙ったのは高級路線。

 約1000万円を投じて、装備を充実させました。

 斉藤健太記者 : 「車内は広々としています。私は身長180センチほどあるのですが、かなり余裕があります」

 車内にはキッチンやテレビなどが備わっています。

 運転席の上にも寝室スペースがあり、あわせて5人が泊まることができます。

 セレクトキャンピングカー函館 小原伸哉社長 : 「車の中で休むことができるので、人目も気にならない。家族で出かけるには本当にピッタリなのかなと思います」

 料金はキャンプのハイシーズン7月・8月の場合、1泊2日・24時間の利用で3万5000円。

 オープンから問い合わせが相次ぎ、6月はほぼ予約が埋まりました。

 セレクトキャンピングカー函館 小原伸哉社長 : 「キャンプブームとコロナも相まって、新しい形で旅行される方が増えているのかなと思います」

 高級なキャンピングカーを見学した人は……。

 見学した男性 : 「買うのは高いので(借りて)乗ってみたい。手は出しやすいとは思う」

 キャンピングカーはコロナ禍でアウトドアレジャーが人気となったことを追い風に、この2年間で急激に需要が高まりました。

 札幌・白石区のこの会社は、もともと観光バスなどのレンタルをしていましたが、コロナの影響で利用客が激減。

 2年前からキャンピングカーのレンタルを始め、現在7台を揃えるまでになりました。

 7月、さらに1台導入する予定です。

 7月6日は、沖縄から来た男性が2泊3日でレンタカーを借り、道内旅行を終えたところでした。

 店のスタッフ: 「楽しみましたか?」
 沖縄の男性 : 「めっちゃ、楽しみました」
 店のスタッフ : 「寝られました?」
 沖縄の男性 : 「ぐっすり」

 沖縄の男性 : 「気持ちいいですよね。キャンピングカーに乗って、好きな音楽を聴きながら大自然の中を走るのは、本当に気持ちよかったですね」

 この店ではあるサービスも行っていました。

 トモ・キャンパーズ 川南大士さん : 「貸し出しの時に練習をしていますので、その点、安心だと思います」

 レンタルする前の講習を実際に記者が体験してみると……。

 トモ・キャンパーズ 川南大士さん :「(車の)高さが3メートルあるので、屋根付きの駐車場やドライブスルーのような所は入れません」

 約30分、ハンドルを握りながら注意事項を教わるので、初心者も安心できると好評なんだそうです。

 トモ・キャンパーズ 川南大士さん : 「(講習を)やるようになってから事故がなくなってきました」

 札幌・中央区のレンタカー会社では、貸し出している車をキャンピングカーとしても使えるようにしています。

 トヨタレンタリース 札幌 浅野博一さん : 「こちらですね、ベッドキットになっていまして、3枚の板をですね……」

 板(ベッドキット)を並べると、大人2人と子ども1人が寝られるスペースが完成です。

 遮光パッドを取りつければ車内が見えなくなり、プライベートな空間を確保できます。

 トヨタレンタリース札幌 浅野博一さん : 「地方で、リモートで仕事をするという場面も多い。ベッドキットを外して、(車内で)仕事をするという方の利用もある」

 8月にはキャンピングカーにも使える軽乗用車を5台導入する予定だということで、レンタルの規模はさらに拡大していきそうです。

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