トルコ南部で起きた大地震からまもなく1か月です。現地で取材を続けている杉記者に中継で伝えてもらいます。
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私は、南部カフラマンマラシュの公園に来ています。被災した方たちがテントで生活をしていまして、ちょうどいま、夕食の配給が行われています。食事は3食とも用意されますが、その都度、長い列に並ばなければなりません。
住まいの再建はまったく進んでいません。今回の地震では、20万棟を超える建物が倒壊するなどしました。がれきの撤去が一部で進んでいますが、ほかの場所では手つかずです。
カフラマンマラシュでは3日朝、マグニチュード5の地震があり、80キロほど離れた私たちのホテルも建物がミシッと音を立てました。まだまだ余震の不安もある中、がれきの撤去もままならない状況です。
いま急ピッチで進んでいるのは、コンテナの仮設住宅の設置です。ただ、テントで暮らす人が140万人いるのに対して、入居できたのは3万4000人と、数が足りていません。また、被災した方々の心のケアも欠かせません。
取材をしていますと、「夜に眠れない」「地震の直後に見た遺体が頭から離れない」と話す人もいます。心に傷を抱えている方も多く、継続した支援が必要だと感じます。
避難生活が長期化して体調を崩す人も多くいます。トイレも共同で清潔に保つことは難しく、感染症が広がることも懸念されています。医療面の支援もさらに必要となっています。
（2023年3月3日放送「news zero」より）
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