わなにかかっていたのは意外な動物でした。
前脚につながったロープをかみちぎろうとするクマ。
静岡・富士宮市でシカ用のわなにかかっていたのです。
付近にはキャンプ場や別荘が。
地元の猟友会のメンバーが捕獲のため慎重に近づきます。
クマは一時的におとなしくしていましたが、再び、ロープをかみちぎろうと大暴れ。
クマのお尻がこちらを向いたその時、麻酔銃が命中。
ところが自ら針を抜き、暴れ続けます。
しかし、しばらくすると麻酔が効いてきたのかその場に座り込み、眠ったところで猟友会が無事捕獲。
クマは体長119cm、体重39kg。
2歳から3歳の若いオスとみられています。
口には大きくとがった牙、脚には鋭い爪、まるで怪獣のようです。
クマを発見した猟友会メンバーの男性は「クマに(わなにかかった)シカを食べられたことは何回もあり、持っていかれたこともあるが、実際わなにかかったのは初めて」と話しました。
猟友会によると、富士宮市内でクマがわなにかかっていたのは6月から1カ月ほどで5頭目。
クマはその後、人里離れた山奥へ戻されたということです。
市は山に入る際は十分注意し、万が一、クマに遭遇した場合はクマと目を合わせず静かに後ずさりし、その場から離れるよう呼びかけています。