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クマの人身被害相次ぐ…目撃件数が2倍に テントが襲われる被害も…(abnステーション 2024.07.25)

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県内では、23日・24日とクマによる人身被害が相次いでいます。さらに、テントが襲われる被害も…。専門家によりますと、この時期ならではの事情があるということで、特に注意が必要です。

■環境省国立公園企画官・鈴木祥之さん
「外でハァハァという獣の息遣いとにおいがした途端に、クマがテントの上から覆いかぶさって来たと」

テントは無残に破かれ、ポールが折れ曲がっています。21日午後8時ごろ、上高地から穂高連峰へ向かう岳沢小屋付近で、登山に訪れた男性がテントで休憩していたところ突然クマに襲われたということです。
男性はとっさに声をあげ、中から足で蹴ると、クマは逃げたそうです。男性にけがはありませんでした。
その数日前にも無人のテントが荒らされ、フリーズドライの食品などを食べられる被害があったそうです。

■環境省国立公園企画官・鈴木祥之さん
「そこの場所にテントの中においしい食べ物があると、恐らく学習してしまい、執着してしまったのが原因ではないか」

岳沢小屋は22日からテントの利用を停止し、しばらく様子を見ることにしています。県内では24日、飯田市で散歩をしていた80代男性が、23日には大町市の登山道で下山中の70代女性が、クマに顔をひっかかれる被害にあいました。

目撃件数も増加していて、先月は343件で平年と比べ2.1倍に。県のクマ対策員は、この時期特有のクマの動きが影響していると言います。

■県クマ対策員・田中純平さん
「若いクマの移動分散時期になるので、他のクマを避けながらどこに行こうかなと考えながら動いている。クワの実とか光の当たる樹種の木々が実りを迎えていて、住宅地と里と林の林縁部になっている所もある。クマ側の餌が我々が暮らす身近な所になっていると」
畑では電気柵を使って農作物を管理すること、家の周りには食べ物や生ごみを放置しないことなど、クマを寄せ付けない対策が求められます。
また、散歩をする際はやぶの近くを避ける、明るい時間帯を選ぶ、などの対策も重要です。

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