アウトドアなび

深夜の花火・煙・奇声…河川敷のバーベキュー客に悩む住民 騒音対策で約100万円かけて二重窓にする工事も

河川敷から深夜3時すぎに打ち上げられる花火や騒音問題など、バーベキュー客に悩まされているという住民に話を聞きました。岐阜県美濃市の清流・板取川、透明度の高いことで知られる美しい川です。
9月14日の「3連休」初日は、この豊かな自然を求めて、河川敷でのバーベキューや水遊びをする人で混雑しました。(訪れた人)
「バーベキューして川に入りたい」
「ここに一回来た時に、めちゃくちゃ良い感じだったから、きょうもここに来ようかなと思って来ました」車のナンバーを見ると、その多くは名古屋や尾張小牧など愛知県から足を運んだ人たちでした。
対岸の県道沿いには住宅が点在。そのうちの1軒に住む男性は、こう話します。(近隣に住む男性)
「きょうは、まだ人は少ない方ですけど、8月は本当に多かった。ひどい時に比べたら静かな方ですけど。人が集まると、かなりうるさくなる」

【住民を悩ます騒音や煙 洗濯物に臭いがついて…】

今回、CBCに悩みを聞いてほしいと訴える美濃市の男性は、自宅前の板取川に遊びに来る人による騒音問題に特に苦しんでいます。

(近隣に住む男性)
「たくさんの人がバーベキューやキャンプに来て『騒音の問題』、急に子どもが奇声を上げたり、若者が急に大きな声を上げたりとか」男性によりますと、10年程前から目の前の河川敷でバーベキューやキャンプをする人が増え始め、毎年ゴールデンウィークの頃から週末を中心に人が集まるようになったということです。
そのため…。

(近隣に住む男性)
「薪の臭いは洗濯物にもつくし、室内に入るとなかなか落ちない」風向きによってはバーベキューによる煙にも悩まされているそうです。
こうした悩みから逃れるため、近所の人の中には週末は家を空ける人もいるといいます。
悩みは日中に限ったことではありません。

【深夜の花火・車のヘッドライトで寝付けない…】

(近隣に住む男性)
「(夜中に)大きな声で騒がれたり、花火をやったり、非常に生活がしづらい」

目の前の河川敷で深夜3時すぎに花火を何発も打ち上げる人がいたり、足元を照らすために車のヘッドライトを長時間つける人もいて、男性は騒音と眩しさで寝付けないことがあるといいます。
そこで…。(近隣に住む男性)
「今後、ここに二重窓が入るようになります。少しでも騒音の緩和になれば」

男性は騒音を軽減するため、約100万円をかけて自宅の窓を二重にする工事を行うことに。そもそも、この板取川の河川敷は岐阜県が所管していて、この付近では2008年から去年までに2人が死亡する水難事故も起きています。

県はホームページなどで、川では無理のない行動をとるよう呼びかけています。
また、河川敷でのバーベキューは河川法違反ではありませんが、「河川敷はバーベキューをするための場所ではありません」と県はきっぱり…。そこで、美濃市の男性は、県に何度か騒音や煙の問題を相談をしているということですが、問題の解決には至っていません。
河川敷を利用する側がマナーを守ることはもちろん、行政による適切なルール作りも必要なようです。

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