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難民キャンプも標的に…イスラエルがレバノンへ“限定的”地上侵攻 情勢さらに混迷【報道ステーション】(2024年10月1日)

イスラエル軍は、ヒズボラの拠点があるレバノン南部への“限定的”な地上侵攻に踏み切りました。

イスラエル北部、レバノンとの国境まで約30キロ地点。

松本拓也記者
「きのうと全く同じ場所ですが、戦車など軍事車両はあるんですが、きのうと比べると、半分以上、減った印象です。かなり戦車や装甲車が減ったのが確認できます」

イスラエル軍は現地時間1日午前2時ごろ、地上侵攻を発表しました。

イスラエル軍 
「数時間前、イスラエル国防軍は、ヒズボラのテロ活動の拠点に、限定的かつ局所的かつ標的を絞った地上攻撃をレバノン南部で開始した」

いまのところ、大量の軍事車両がなだれ込んでいくという感じではなく、空爆による地ならしが主体のようです。

レバノン南部では、12万以上のパレスチナ人が身を寄せる難民キャンプが標的となりました。イスラエルは、抵抗勢力の戦闘員を狙ったとしていますが、命を落としたのは、少なくとも5人の民間人でした。

国境沿いには、地上部隊の銃撃戦が始まっている地域もあるといいます。

イスラエル軍は、地上侵攻に踏み切った理由について、こう述べています。

イスラエル軍・ハガリ報道官
「この局地的な地上侵攻では、国境付近の町を脅かすヒズボラの拠点を狙っている。ヒズボラは、国境沿いのレバノン側の村を攻撃用の軍事基地にして、(ハマスの)10月7日のような侵略の足場として利用するつもりだった。ヒズボラは、イスラエルの罪なき一般市民の虐殺をもくろんでいたのだ」

この主張は、これまで全く出ていなかったものです。真偽はわかりませんが、そのために数カ月かけて侵攻の準備をしてきたといいます。

逆に侵攻を思いとどまらせようと奔走してきた1人が、アメリカのバイデン大統領です。

アメリカ・バイデン大統領
「(Q.イスラエルが侵攻作戦を始めるようだが、把握しているか。侵攻は望ましいか)君の思う以上に状況を把握しているし、侵攻しないほうが望ましい。すぐに停戦すべきだ」

地上侵攻が始まったのは、この発言の数時間後のこと。大統領の顔に泥を塗られた形ですが、その後、アメリカは、侵攻を容認する姿勢を見せました。

アメリカ・オースティン国防長官
「ヒズボラに北部コミュニティを奇襲させないため、国境沿いの攻撃インフラ解体が必要だという見解で一致した」

ヒズボラも徹底抗戦の構えを崩していません。
ロケット弾が集中砲火で撃ち込まれ、迎撃をすり抜けた1発がテルアビブ近郊に落下しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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