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日本ハム秋キャンプ 異例の守備徹底練習
共北海道新聞 会員限定記事 2023年11月1日 21:36(11月2日 00:01更新)
「ディフェンス(守備)デー」と名付けられたキャンプ初日を終え、清宮は物足りなさを感じた。「もっと守備練習をしたかった。もっととことんやりたい」
秋季キャンプで、全体練習の3時間のほぼすべてを守備メニューに費やしたのは異例だ。決して、練習内容が薄かったわけではない。本来打撃が売りの清宮の言葉は、守備力向上を急がなければいけない、との危機感の表れとも言える。
そんな清宮ら内野手たちを、谷内内野守備走塁コーチは従来のノックでじっくりと鍛えた。これに対し、森本外野守備走塁コーチはトスされたボールを打って速い打球でノックした。実戦さながらの生きたボールを捕球する練習だ。
今季「内野は速い打球でのミスが多かった」と新庄監督。12球団ワーストの94失策を喫した反省を生かした練習メニューだった。
臨時コーチに呼ばれた元中日の荒木雅博氏は、併殺を取る練習で二遊間に立ち、内野守備の名手と言われた「目」で、ファイターズの選手の課題をあぶり出した。選手たちは、天然芝でどうバウンドするかに気を取られ、ボールを待って構えているという。「今までやってきたように、バウンドに合わせて取るのは通用しづらい球場」。だから、前に出て捕球する大切さを選手に呼びかけた。
天然芝に苦しんだ上川畑は、このアドバイスがしっくりきたという。「1歩目を待ってしまうことがあった。前に出る守備を続けていきたい」。天然芝用の守りを体に染みこませる秋になる。(高津戸璃歩)
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