2025年元旦の大和葛木山テント泊縦走

テント

ダイヤモンドトレール。略してダイトレ。
2024年大晦日から2025年にかけて
縦走チャレンジをしようと思い立ちました。
今回は、2泊3日で3つの目標を掲げて計画しました。

【3つの目標】
 ①葛木山頂でご来光を拝む。1日目
   ※タイムラプスちゃんと撮る

 ②元旦の金剛山を満喫。2日目
   ※樹氷撮影&ヤマガラと戯れる

 ③紀見峠からバス電車で帰る。3日目

   ※起点(二上山駅)に戻る

気分が乗ったら、もう一泊してダイトレ終点の槇尾山まで完走しようかな。。。
大まかにそんな計画を立てましたが、
結論から申し上げますと①まで行ったところで、引き上げる事とありなりました。情けない。

というのも、
序盤の竹内峠で、落ち葉に隠れた木の根っこを踏んで躓いて転んで手から流血し、膝をぐねってしまうというポカをやらかしてしまったのです。

流石にこんな序盤で引き返すのも嫌だったので、せめて①の目標は達成しようと、
歩きながら「痛くない。膝は痛くない。」と言い聞かせて足を運んで10時間。

真っ暗になるまで歩き続けて、
葛木山のテント場まで辿り着きました。

道中、アップダウンと階段地獄。
これでもかと言うくらい、無慈悲な階段が立ちはだかりました。
膝って階段降りるときの方が痛いんだね。

暗闇の朽ち木が、なんだか熊っぽく見えてビクッとしたり、こんな時に限って怖い話を思い出したりしました。

きっと出発前に予習したYou Tubeの遭難動画のせいでしょう。心霊動画閲覧は控えよう。

そんなこんなで、
たしか15時の休憩中に会話したソロ登山のおじさん以降、誰ともすれ違わないまま目的地まで歩きました。

たった独りの寒くて静かな登山道、、、
だって今日は何を隠そう大晦日。

相対的に見て登山する人は普段と比べると少ないのでしょう。だからさっきのおじさんと会話が盛り上がったのかもしれません。

スタートから振り返ってみると、
二上山駅から出発して、
屯鶴峯までアスファルトを30分程歩いたあと、ダイトレ北入口からいよいよ入山。

竹内山→万才山→岩橋山→富高山を越えて歩く17km。万歩計は35,000カウント。

荷物はテント泊装備+撮影機材で16kgくらいです。
水は葛木山頂で手に入りますから1.5リットルでいいか。
(竹内峠で派手に水をこぼしてもーたけどなんとか足りました。)

素敵な景色や生き物に出会う度に足を止めるので、標準タイ厶×1.5倍で計算すると、約10時間くらいの工程です。

大体予定通りには進まないものですが今回のルートであるダイトレは、あんまり景色が変わらない道を進むせいか立ち止まる事も少なく、

実は寝坊して1時間遅れたスタートも、到着時にはタイムを巻き返す事ができました。

竹内峠では、サザンカがいい具合に真っ赤に綺麗に咲いていましたし、

12:00頃に出会った小鳥のキセキレイ(黃鶺鴒)は、全然逃げなくて可愛いし、街じゃ見かけないし。

陽が暮れるのが早くて、昨日新調したヘッドライトを点けて、夜のピクニック。というかもう夜の階段昇降トレーニングですよ。

つらいよぉ。。
到着して缶ビールを2本、葛木山頂ロッジチェックイン時に受付の方から買いましたが、結局くたくたで手をつける前に寝落ちてしまいました。

翌朝は、5時に目が覚めました。
夜中の温度は、マイナス3℃
大げさに持ってきた防寒具のおかげて寒くはありませんでしたが、夜中に何度か足がつったり、右膝が痛くて目が覚めたりしました。

出発前に、山用のサプリメント買ったのに全部忘れてきた事が悔やまれます。

元旦は臨時のロープウェイが運行していて、ご来光を見ようと、大勢のお客さんが葛木山頂に集まってきました。

日の出ポイントには雲がかかっていて、
それでもマジックアワーのコントラストは美しくて、人の気配があるにぎやかな山頂の一角に僕はカメラの三脚を立て、水色のパタゴニアのジャケットを座布団代わりにして腰を下ろしました。

ポケットから熱々の緑茶を入れた水筒を取り出して飲むと、白い吐息でメガネが曇ってしまいました。
この天気で日の出は本当に見れるのか?多分みんな、そんな期待と不安を胸に同じ方角を向いて心待ちにしていたのだと思います。

予定時刻より少し遅れて雲の合間から、オレンジ色の初日の出を見ることが出来ました。
皆が一斉にオォーって歓声をあげていました。
そういえば、こんなに長距離を登ってきて

元旦に初日の出を見るっていう経験は
人生初だなぁ。と感動してしまいました。

朝8時くらいまで山頂でゆっくりしていました。
ゾロゾロとゴンドラに向かって皆帰って行きます。新年明けましておめでとうって一緒に来てた人同士がハイタッチをしています。

皆、服装も普段着で靴も登山用じゃない人が沢山居たので草が繁っている傾斜でコケてしまうんです。
「コケるから慎重に!」って言いながらコケてしまって、アイタタって言いながら笑い合っていました。
そんなのを見ながら僕も失礼ながら微笑んでしまいました。

ところで、初日の出を見終わった達成感のせいか、なんか足の痛みも増してきたのでここで山行は中断して、ロープウェイで下山しようと思いました。家に帰るか。

役行者の飛行の術さながらに、あっという間に下山出来ました・・・。なんかゴンドラの中の放送で流れてるんですよ。役行者(えんのぎょうじゃ)が飛行の術とか妖術とかを使って鬼を退治した。みたいな物語が。。。

まぁ、あんだけ時間かけて登って、下山はたったの6分なんだから、飛行の術ですよね。

YAMAP行動の軌跡は、登山スタートの二上山駅に戻ったとこまで記録しておきました。(行程が変な感じになるんだけど、こっちの方が後で見返した時に下山から入山ルートに帰る道筋が解って便利な気がするので)

次は葛木山頂から残りのダイトレチャレンジしようかな。
それとも金剛山から紀見峠に向かうか。。。

色々考えが深まって、自分にとって大変有意義な山行になりました。
なかなか良き年明けかも。

今年はいっぱい、トレーニングをして
また2026正月にフルコースチャレンジかなぁ。。。

【今回の出費】
水 ¥180/500ml×3本
ポカリスエット ¥280×1本
缶ビール ¥480×2本
キャンプ場 ¥800
下山のゴンドラ ¥950/片道
葛木山登山口バス停→御膳駅 
御膳駅→尺度駅
尺度駅→二上山

【次回までの宿題】
・膝サポーターを道具に追加する。
・三脚を脇差しできるように改善する。
・忘れ物に注意。

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