『泥ウソとテント村』予告編

テント

泥ウソとテント村─東大・山形大廃寮反対闘争記─
<あらすじ>
 2001年8月末、東京目黒区にある東大駒場キャンパスの一角に、色も形も不ぞろいの登山・レジャー用テント群が出現した。1991年の東大当局による一方的廃寮通告から十年を経た8月22日、東大当局はついに、駒場寮(学生が入寮選考権も含めた自治権を持ち、自主的な運営をする自治寮)寮生全員の強制追い出しを実行した。学生自治会の度重なる存続決議、寮生の反対を力づくでねじふせて……。テント村は、これに抗議する学生が、生活と学習とたたかいの場を自分たち自身の手で創りだしたものだ(厳冬を乗り越え3月25日までの7か月間、テント村は維持された)。
 一方山形大学でも、自治寮をつぶしてワンルーム型(食堂も集会室もなく大学が管理する)寮の建設が急がれていた。そうしたなか、山形大学は廃寮に反対し寮の存続をもとめる学生たちの動きを、寮内清掃員をつかって調査(ビラ・会議資料・ノートの持ち出し、来訪者の報告など)させていた。この過程で、2000年4月25日、この真相を明らかにした(清掃員の窃盗行為を防犯カメラに撮影し、清掃員と話し合いをもった)学生4名が、山形大学当局の告発によって「監禁・強要」容疑で逮捕されるという前代未聞の事件がひきおこされた(泥棒はウソのはじまりだった。その後全員不起訴)。
 東大・山大の学生たちは電気・ガス・水道をストップされながらも、全国の学生たちの支援もうけて、寮で、テント村で、そして共同住宅を借りて、寝食をともにし、連帯してたたかいながら友情を深めてゆく。しかし、大学の自治・学問の自由を踏みにじり、民間企業の金儲けの論理を強要する「独立行政法人化」、ものいえぬキャンパスの進行、おし黙る学生と教員、そして露骨に運動つぶしにかかるものの出現、機動隊・ガードマンの導入。東大 駒場寮・山形大 学寮は廃寮にされた。
 たたかいは、負けたのか? どっこいかれらはいきている。いまも闘争まっさい中! 駒場寮自治会を継承する新たな学生自治団体の承認とその活動スペースとしてのプレハブ施設をかちとり、学生自治会で、サークルで、そして共同生活態勢を敷いての山形大学当局を訴えた『泥棒はウソのはじまりだった』国家賠償請求裁判(略称『泥ウソ』国賠)で、と。
 若者の間での無関心・個人主義のひろがりが指摘されるなか、「おれの友だちをかえせ!」「自治を守れ!」「われわれは勝利するゾ!」と絶叫するかれらの姿は、あらゆる場面で生活が圧迫され、憲法が無視され、戦争に突入したこんにちの日本のなかで、いまどきの学生もすてたもんじゃない、大人も子どもも老人もいっしょに声をあげなきゃ、と思わせるに足る迫力がある。

<スタッフ>
 記録撮影/東大駒場寮自治会・山形大学学寮自治会・泥ウソ国賠原告団
 撮影協力/OBそのほか
 撮  影/新田進・二谷隆太郎
 演  出/新田進
 協  力/HOWS(本郷文化フォーラム ワーカーズスクール)
 宣伝販売/(株)スペース伽耶 

<制  作>
 小川町シネクラブ、2004年

<公式HP>
 http://www.doroten.net/

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